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泉正浩のブログ

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2012年 07月 11日

マーキング

誰も住んでいない家は、
すぐボロくなるといいますよね。
これ本当でした。
僕の実家の部屋には窓が2面あるんですが、
雨戸をもう4年くらい開閉してなくて、
人はいない、
と生き物達はそれを察知できる能力があるようです。
2面とも壁と雨戸の隙間に巣を作られちゃいました。
まず1面には3年ほど前から足長蜂のすみかになっています。
窓にやたらバチバチと蜂がぶつかってくるなと、気になっていたら、
雨戸に何匹も足長蜂がいて、
気持ち悪かったので網戸越しから壁と雨戸の間に虫除けスプレーを吹きかけたら、
何十匹とブワーッと出てきて、
狂ったかのように飛び回って窓にバチバチバチバチ襲いかかって来ました。
今思い出しただけでまた寒気がします。
虫除けスプレーの意外なまでの威力に感心し、
退治したと安心したのですが、
これは僕と足長蜂との戦いの始まりにすぎなかったのだとその当時は考えもしなかったです。
何日後かに帰ってきたらまたいるし、
今でも秋くらいになれば彼らは現れます。
今ではもう、虫除けスプレーもすることなく、
秋だけの期間限定なら家を貸してあげて、
友好な関係を築き上げてます。
そして今日確認したら、
新たにもう1面の雨戸の隙間に巣ができていました。
今回のお客さんはスズメです。
そういえば最近、
鳥が朝早くから耳元でよく鳴くなと思ってたんです。
今日帰ってきたら窓にスズメ2匹いて、
まさかと思ったら綺麗に草が敷かれてました。
マーキング_b0153458_1124249.jpg

窓から間近でしばらく観察していたのですが、
スズメが何匹かで草をくわえて運んでくるこの姿がめちゃ可愛いいんです。
健気でいて、家族愛を感じ感動します。
それなのに僕はこれを見過ごすわけにもいかず、
今から取り壊さなくてはならないと思うと、
泣きそうになります。
巣を作り、ひなまで産まれたら掃除をする人も必要ですし、ツバメならまだしもスズメは一年中いそうですから、
僕の判断だけで家を貸すわけにはいかないんです。
取り壊しは至って簡単です。
雨戸を動かして、スズメが入れない隙間にするだけ。
それだけがゆえにスズメたちに心残りを残してしまいそうで心が痛いです。
気持ちはタイタニックでのローズが最後に指輪を海に捨てる時のあのかけ声です。
ワンプッシュで、
スズメたちの努力は水の泡となりました。
今でも草を運んできます。
目の前の電線でピーピー鳴いてます。
あぁ、ごめんと言いたい。

生き物はどうやってかはわからないですが、
こうして窓の開け閉めがないところを判断し巣を作ります。
僕の観察調査の結果、
一つの答えが出ました。
「生き物は日々至るところにマーキングをしている。」
おそらくこれで間違いないと思います。
それがエサであるか、
巣に必要な材料であるか、
体液なのか、においでなのかはわかりませんが、
マーキングしたところに毎日か何日後かにチェックをし、
変わりがなく安心できる場所と判断したら作りだすのだと思います。
これはおそらく犬の散歩と同じで、
犬は自分の散歩コースを覚え、
においをかぎながらおしっこをするところを探します。
まさにそれだと思います。
でも今思えばいつ頃からかな。
雨戸を動かさないのではなくて、
動かせなくなったのは。
皆さんも雨戸はこまめに開け閉めしないと大変な事になりますよ。

by masabass0724 | 2012-07-11 09:53 | DIARY


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